熊本県宇城市の歯科│杉村歯科

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予防歯科について

予防歯科

■ 基礎知識

なぜ予防歯科は必要なのでしょうか?予防歯科の目的は「お口の中の健康を生涯維持し、美しい歯を守る」ことです。小さなお子様であれば、虫歯が一本もないお口の環境を作ることが可能ですし、成人の場合、治療した部分の再発予防、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。

従来の歯科治療は、虫歯や歯周病の治療で痛みや腫れなどの主訴を取り除いたり、歯がない所(欠損部位)に義歯やブリッジやインプラントなどを入れたりして、審美性やよく噛める歯の機能を回復した後は、そのまま終了していました。

『今日で治療は終わりになります。何かあったらまた来てくださいね!』 受付でこんな風に言われたことがあると思います。また、みなさんも「やっと治療が終わった!これでしばらく歯医者に来なくていいな」と思われていたのではないでしょうか?

でも、思い出してください。何年かするとまたむし歯ができたり、歯ぐきが腫れたりしなかったでしょうか?『治療が終わったからこれで終わり』では、生涯この繰り返しです。最悪の場合、さらに歯を失うこともあります。一昔前までの歯科医院の歯科治療は、全国的に大半がこのパターンでした。

もちろんきちんと治療することがいちばん大切ですが、その後、再び問題が起こらないようにお口の健康を守っていくことも同じくらい大切だと思います。近年はそう考え予防歯科に力を入れる歯科医院が急速に増えてきました。

厚生労働省も医療費抑制の観点から予防に力を入れるようになり、保険診療で予防のための歯科医療ができるようになりました。実際、お口の中が健康で自分の歯が多数残っている人ほど、その人にかかる総額の医療費が少ないという統計結果が出ています。

ではここで質問です!なぜ、多くの方々は歯科医院は行きたくないところだと思っているのでしょうか?答えはみなさん分かっていますね。そうです、治療があるからです。

子供の頃、歯医者で痛い思いをしたり、怖くて泣きながら治療したなど、良いイメージがないからです。私も子供の頃は歯医者には行きたくないと思っていましたので気持ちはよくわかります。この問題を解決するのは簡単です。なるべく治療しないで済むように予防をしていけば良いのです。

ところで、皆さんご存じでしょうか?日本では80歳で残っている歯の本数は平均7.4本です。予防歯科の先進国であるスウェーデンでは80歳で平均25本歯が残っています。この違いは、おわかりのように定期健診を受け、むし歯や歯周病を予防していたか、していないかです。日本ではむし歯や歯周病になってから歯医者に行く方が多いですが、スウェーデンではむし歯や歯周病にならないように歯医者に行くのです。

歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防歯科を始めましょう。

当院の患者様も子供でも大人でもほとんど全員が歯医者は嫌い、歯科治療は受けたくないといつも言われます。そういう人ほど嫌な『治療』が済めば、予防の定期健診へ移行することをお勧めします。

当院も予防に取り組んで10年以上になりますが、現在500名以上の定期健診を受けている方がいらっしゃいます。この方々は、定期健診でむし歯が見つかっても初期の段階で見つかることが多いので、『治療』の回数も痛い思いをすることもかなり減ります。

では、予防すると言っても実際にはどのようにするのでしょうか。それは歯科衛生士が行なった歯磨き指導に基づき、患者さんご自身が、自宅で行うお手入れ(セルフケア)と、歯科衛生士が歯科医院で行う歯磨き指導や歯石除去、フッ素塗布などの予防処置(プロフェッショナルケア)があります。

この二つは両方とも重要で、片方だけ実践しても十分な効果が出ません。プロフェッショナルケアは、その方の状態によりますが 1〜4カ月の間隔 (通常3ヶ月)で行うのが効果的です。ぜひ実践してください。

■ 当院の予防システム

当院では、大人のための基本的な予防歯科の診療メニューをご用意しております。虫歯や歯周病、また、現在健康でもこの先問題が生じそうな部分の チェックを行い(必要に応じて、レントゲン検査や、唾液検査を行います。)

お口の状態と生活環境にあわせ、その方に適した食事アドバイス、正しいホームケアを丁寧に指導し、歯石およびコーヒー、お茶、 タバコなどによる歯表面の着色除去、PMTC(後述)、フッ素療法を行います。

当院では、私たちでなければできない技術を用いた、 プロフェッショナルトリートメントでお口の健康を守るお手伝いを致します。

PMTC

PMTC(プロフェッショナル メカニカル トリートメント ケア)は、歯科医院で専門的に行うお口のケアプログラムです。

毎日、すみずみまで磨いているつもりでも、 歯ブラシの届きにくいところなど、どうしても汚れが残りやすいところができてしまいます。そうしてできたバイオフィルム*を、歯科医や歯科衛生士ら専門家が専用の器具とフッ化物入りペーストを用いて清掃。歯の表面や歯と歯ぐきの境目などにいる悪い細菌を徹底的に取り除きます。

PMTCは今から約30年前、口腔ケア先進地といわれる北欧で提唱・システム化された方法で、現在まで多くのリサーチに裏付けられて着実に臨床実績をあげています。
※バイオフィルム:歯の表面に強力に付着した細菌のかたまり群のこと。キッチンのヌメリのようなもので歯ブラシでは簡単に取り除くことができません。
このバイオフィルムを除去するのが、PMTCです。

PMTCの必要性

なぜ、毎日の歯みがきだけでは不十分なのでしょう。21世紀に入った今もなお、歯科疾患率は引き続き高い数値を示しています。

このことは、自分でお口の健康を管理し維持していくことが、どれだけ大変かということを示しています。

セルフケアで清掃しにくい場所は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目です。また、歯周病になると、歯と歯ぐきの間に深い溝(歯周ポケット)ができ、そのポケットの奥底にある歯垢や歯石は歯ブラシの毛先も届かないため自分では取り除くことができません。セルフケアとプロフェッショナルケアの二人三脚によって、お口の健康を保つことができるのです。

PMTCの効果

きれいな歯を保つだけでなく爽快感が得られます。歯の表面が つるつるになり、とても気持ちが良くなります。

歯垢(プラーク)に含まれる雑菌を落とすことでムシ歯や歯周病予防の効果があります。歯ぐきに炎症がある場合は腫れや痛みを抑えますし、歯の延命効果も期待できます。

また、カルシウムの補給を助けて歯質を強くするとともに、汚れをつきにくくします。さらに、気になる口臭も緩和されます。

Q&A

Q.どのくらいの間隔で行うの?
A.人によって歯や歯ぐきの強さ、細菌の状態、だ液の量、着色の程度、生活習慣などがちがうので、さまざまですが、一般的には3~4カ月に1度の割合で行います。
通常1回のチェアータイムは50〜60分程度です。

Q.痛くないの?
A.やわらかいゴムでできたカップなどを歯にあて、回転させて汚れを取り除きます。歯ぐきを傷つけないように、ていねいに行いますから、痛みを伴うことはありません。

Q.子どもにも必要?
A.いくつでも早すぎるとか遅すぎるとかいったことはありません。いつから始めても一定の予防効果が期待できます。大切なのは定期的に行うことです。