熊本県宇城市の歯科│杉村歯科

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咀嚼・噛み合わせと首肩こりの相関性

私は直立歯科医学研究会という会に創立時から所属しています。

*日本直立歯科医学研究会は、2009年スタディグループとして発足しました
私達は、人間が立ってバランスを取るしくみに下顎と歯が大きな役割を担っており、様々な愁訴や病気はある種の咬合干渉が引き起こす〝からだのひねり〟に起因することを突き止めました。
そして、この咬合干渉(スウィング干渉)を解消することで、歯科的症状に限らず、医科では治らないと言われ対症療法を繰り返すしかなかった頭痛、首・肩の凝り、腰痛などの筋肉症状や、不眠、うつ、イライラ、無気力などの精神症状が軽減・消失することを確認しております。顔や全身のゆがみも改善します。
また、咀嚼運動の解析により、咬合面形態を追求し、噛みやすくすると首や肩が楽になることも確認しています。

*首のひねりは脳血流に影響を及ぼすと考えられます
首のこりとうつとの関連は各方面で注目されているようですが、多くの場合歯にその根本原因があるため、首をほぐすなどの処置は所詮対症療法に過ぎず、一時的な改善は望めますが原因除去とはなりえません。
スウィング干渉が直立姿勢に影響を及ぼすという研究は医科はもちろん歯科でも他には見当たりません。したがって、残念ながらほとんどの医師・歯科医師にはその認識がありません。

これはホームページからの抜粋ですが、先週の12月8、9日に東京へこの会のアドバンスセミナーを受けてきました。

今回のセミナーは噛み合わせの干渉を取ると首や肩の凝りが改善するという内容に特化したセミナーでした。

噛み合わせの干渉部位と首肩こりの場所には相関性があり、例えば歯並びが悪くて2番目の前歯が内側に入って噛み込んでいる人はここがどうしても干渉を起こすので首の真ん中あたりが凝っています。犬歯やその後ろの4番目の歯の干渉がある人は首の付け根の凝りがあります。大臼歯(大きい奥歯)の干渉がある人は肩こりがあります。

もちろん、首肩こりのすべての原因が噛み合わせの干渉にあるわけではありませんが、簡単な診断法として、歯型の印象を採り石膏模型を作り模型上で動かしてみて引っかかるポイントの見当をつけます。スーパーのポリ袋を短冊状に切ってそれを干渉のある部位に噛ませるとその診断が正しければ該当する凝りの部位が触診により柔らかくなるのがわかります。そこの部分の歯質をほんの少し、0.1 mm程度落とすだけで首肩の凝りが改善される場合があります。

自分でグリグリと歯ぎしりしてみて明らかに引っかかる、そこに指を当てると歯が揺すられるように動くという症状があれば、首肩のコリをまず触診し、それから先程のビニールシートをそこの歯に噛ませてもう一度肩首のコリを触診します。自分でこりが改善するのがわかるようであれば、その凝りは噛み合わせが原因の可能性が高いということです。