奥歯（臼歯）の詰め物

この度、このホームページの診療案内に「奥歯（臼歯）の詰め物」というページを加えました。

ぜひ、ご覧ください。

奥歯の詰め物というのはむし歯の治療で最初にやる治療といってもいいほど頻繁に行われます。

咬合面（咬む面の溝）や隣接面（歯と歯が接している面）にむし歯はできやすいのですが

小さいむし歯は保険でもコンポジットレジンという白い材料の詰め物で全く問題ありません。

しかし、むし歯の面積が大きいと保険なら金銀パラジウム合金という銀色の金属での詰め物となります。

白いのでしたいけど保険でやりたいと咬合面の大きいむし歯を保険でやった場合、重大な問題が起きることがあります。

とくに下の奥歯のいちばん奥（通常７番目の第二大臼歯）の咬合面の大きいむし歯をこのコンポジットレジンで充填した場合、

噛み合っている上顎の第二大臼歯の口蓋咬頭（歯の内側の尖った高まり）がここに噛み込みますが、経年的にコンポジットレジンが

擦り減っていき、上顎の第二大臼歯の口蓋咬頭が下顎の第二大臼歯の咬合面にがっちりと噛み込んでいきます。

そうすると下顎の自由な動きが阻害され、下顎を動かすたびにここが干渉を起こし、その結果、慢性的な肩こりに悩んだり、

いろいろな不定愁訴に苦しむことにもなりかねません。自費のより硬い白い材料でするか、保険なら金属での治療をお薦めします。

噛み合っている上下の奥歯のいちばん奥の歯がすり減る心配がない状態であれば、その手前は少しくらいの大きいむし歯なら

保険のコンポジットレジンでの充填でもそれほど大きな問題は起きないでしょう。